TCP(Transmission Control Protocol)とは通信プロトコルのことです。
プロトコルとは、規格という意味です。
ネットワークの世界では相互通信を実現するために、互いのPCあるいはアプリケーションが同じルールに基づいて通信を行う必要があります。
TCP/IPは世界共通の通信規格です。TCP/IP技術により、今日インターネットが構成され、国を問わず通信を行うことができます。
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また、TCP/IP通信とは、通信プロトコルの総称です。
TCP/IPの中には、様々なプロトコルが内包されており、プログラマは自身のアプリケーションに適合したプロトコルに基づいてプログラミングを行います。
例えば、音声データを転送したいときは、VoIP(Wikipedia)ハイパーテキストを転送したいときは、Hypertext Transfer Protocol(Wikipedia)などを使います。
なお、TCP/IP通信という呼び方は、最も代表的なプロトコルであるTCPとIPから取られています。

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本講義ではTCPとUDPに合わせた通信プログラムを作成します。
更に、基幹技術であるIPについても学習します。
TCP(Transmission Control Protocol)の特徴
・規格が厳正に定められており、パケット(送信するデータの最小単位)がロスしたときには再送処理を行う。互いにSYN(発信)とACK(返信)を行い、データが確実に転送できることが判明した場合にのみ通信を開始する。データサーキットを構成して通信を開始する。
UDP(User Datagram Protocol)の特徴
・転送の為の最低限の機構しか持たない。パケットがロスしても再送処理は行わず、データが転送できるか否かに関わらずとりあえず転送する。データサーキットを構成しない。
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IP(Internet Protocol)とは、TCPとUDPの下層に存在する基幹技術である。TCPもUDPも、IPを利用して通信を行う。
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